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水戸偕楽園の梅まつり2018の見所は?【園内マップ・駐車場・ライトアップ】#95

 【水戸偕楽園梅まつり】 

*今年は2018年2月17日〜3月31日までの期間に開催されマス。

*開園時間は【6:00〜19:00】

*ライトアップ期間【3月2日〜21日

】は【21:00】まで!

*入場は【無料】デス

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*皆さんご存知かとは思うのデスが、【水戸の偕楽園】は【金沢の兼六園】と【岡山の後楽園】とともに【日本三名園】に数えられる名園で、特に【梅】の名所として知られていマス。

 

*【偕楽園】には約100品種・3000本の梅の木が植えられていマス。【当初は食用に梅の実の栽培も兼ねて10,000本あったそうデス!】

 

*中でも【無料】で園内に入れるのは【水戸の偕楽園】ダケなんですね。これだけの名園を、無料で楽しませて頂けるのは本当にありがたい事だと思います。

 

【由来】

*【偕楽園】は【天保13年・1842年】に、水戸藩9代藩主【徳川斉昭(なりあき)】公が造営されたものデス。【斉昭公は、徳川幕府第15代将軍・徳川慶喜(よしのぶ)公の父君】

 *【徳川斉昭】公は、烈しい気性であった事から【烈公】と称されていマス。

 

偕楽園記碑】

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*【偕楽園記碑】には、斉昭公が偕楽園を作った理由と利用の心得が記されていマス。

 

【大意】

*天上には太陽や月があり、地上には山や川があるように、自然は天地間にある全てのものを余す所なく作り出しています。

*全ての生き物が命を保っているのは、陰と陽、寒と暑というような相反するものが自然の道理にかなって調和を保っているからです。

*これを弓や馬に例えると、弓は弦を張ったり緩めたり(一張一弛)するからこそ常に強い弓であり、馬は走らせたり休ませたりするからこそ常に丈夫だという事です。

*人の本性はもともと同じなのに、人によって君子(徳のある人)となったり、小人(徳のない人)となってしまうのは、その人に善い行いを志して徳を修める心があるか無いかによります。

*また、もともと善い行いをする性質を持っていても、善行の習慣の有無によって君子にも小人にもなってしまいます。

*善行を志す人は、四つの基本道徳(仁・義・礼・智)を修め、六つの教養徳目【礼法・音楽・弓術・馬術・書道・算数】を学び、職務に励む習慣によって君子となるのです。

*また、人も自然と同じように色々な変化【屈伸緩急】があって命を保つものなので、時に休む事も大事なことです。

*この二つをバランス良く実行する事は自然の摂理に沿うことなので、学問をしっかり学んだ後や、武芸をみっちり修練した後の余暇には心身をリラックスさせるべきなのです。

 

*私【斉昭】は藩主になって初めて水戸に帰国したときに、眺望の素晴らしいこの地を発見しました。

*西に筑波の峰を望み、南は千波湖に面し、遠く近くに木々の緑、空には白雲がたなびくさまは、まさに山水が一体となった遊楽の里です。

*私はここに数千株の梅の木を植え、この他を真っ先に春が来るところとしました。

*怠ることなく修養と仕事に励み、余暇には親戚や友人とともに二つの亭でゆったりとした時間を過ごすと良いでしょう。

*また、詩歌をやりとりし、管弦を奏で、書画の筆をふるい、茶を点じて、あるいは花をめでつつ酒盃を傾け、あるいは湖上に釣り糸を垂れるなど、各自が自分の好きな事をして過ごせば、心身の緊張と弛緩もほどよく調和され、よき保養となることでしょう。

*このようにして私は多くの人々と楽しみを偕にしたいと思い、この園を偕楽園と名付けたのです。

 

*天保10年(1839年)・己亥(つちのとい)の夏五月にこの碑を建てました。

*私、景山【斉昭】が文章を作り、本文および『偕楽園』と題した文字も私が書いたものです。

 

【碑陰】禁條

*入園時間は【卯】午前六時から【亥】午後十時までとすること

*男女は別々に入園し、風紀を乱さないこと

*飲酒や大騒ぎを禁止する

*梅の枝や実をとらないこと

*病気の者以外は籠に乗って入らないこと

*漁猟を禁止する

 

*以上のように石碑には刻まれています。斉昭公の【みんなと偕に楽しみたい】という想いが良く伝わってきますし、【日本三名園】の中で【偕楽園】だけが今も【無料】で楽しめるのも斉昭公の想いが伝わっているからなのではないかなと感じます。

 

【園内マップ】

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【五つの門】

*園内に入るには、門が【五つ】ありマス。大きな【千波湖駐車場】やJRで向かう場合には【東門】から入る方が多いと思いマス。

*しかし、当時は【好文亭表門】から入るのが常識だったそうデス。ちなみに、斉昭公は【南門】から入られたそうです。これにもキチンと理由がありマス。

 

好文亭表門】 

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*この表門ダケが、開園当時から【現存】している建造物だそうで、大変貴重な門なんですね。

*知らなければ只の門なのデスよね。知らないって事は怖いものデスね・・・

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*【好文亭表門】から園内に入ると、【偕楽園】の陰と陽の変化が良く分かるのでオススメコースなのデス。

 

【孟宗竹林】

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*この【孟宗竹林】が良い味を出していマス・・・何故か心が静まっていくような心の変化を感じマス。

 

【梅の楽しみ方】

*うめの花には【早咲き・中咲き・遅咲き】とあるそうですが、それぞれの楽しみ方を教わったのでご紹介したいと思いマス。

*早咲き:探梅(早咲きを探して歩く)

*中咲き:賞梅(咲き揃いを賞でる)

*遅咲き:送梅(散りゆく梅を見送る)

*なんて素敵な表現なんだろう〜💕と感動してしまいました・・・

*また終わり方も見事で、桜は【散る】デスが、梅は【こぼれる】と表現するんだそう・・・

*この【梅の花】の見方・表現方法を教えて頂いて梅の見方がガラッと変わりました!

*水戸の方々の【偕楽園】を愛する気持ちが伝わってきます・・・ありがとうございました。

*2018年は3月31日まで開催されマスので、興味のある方は是非お出かけ下さいマセ!